レーザー加工機ガイド - 選定の壺

ピコ秒レーザー(pico second laser)

一般的なYAGレーザーのパルス幅はだいたい数十〜数nm程度で、そのパルス幅だとどうしてもワークが焦げる、変形する、変質するなどの熱影響を受けることになります。超短パルス幅のフェムト秒レーザーを使えばアブレーション加工が可能になり、熱影響のない高品質な加工を可能としますが、フェムト秒レーザーはそれ専用の光学系を揃えなくてはならないなど取り扱いが難しく、発振器自体も非常に高価なものになります。


そこで一般的なナノ秒レーザーよりも高品位な加工を可能とし、フェムト秒レーザーよりも安価で扱いやすいレーザーとして、ピコ秒レーザーの販売が増えてきました。微細で高品位な加工を低コストで実現できるレーザー発振器として注目を集めています。


また、フェムト秒レーザーでは波長の選択に自由があまり利きませんが、ピコ秒レーザーでは基本波(1064nm)、第二高調波(532nm)、第三高調波(355nm)と、一般のYAGレーザーの波長で選択できるので、加工するワークに応じて適した波長を選ぶことができるのも強みです。



商社・販売代理店

コヒレント・ジャパン株式会社
旧Lumera Laser社(ドイツ、2012年12月買収)の超短パルス全固体レーザー、RAPIDシリーズとSTACCATOを販売。


スペクトラフィジックス株式会社
産業用超短パルスレーザー「Spirit」をベースに設計されたピコ秒レーザーを販売。


株式会社オプトサイエンス
旧LUMERA LASER社(ドイツ)のピコ秒レーザーを販売。


プネウム株式会社
ATTODYNE社(カナダ)のピコ秒レーザーを販売。


株式会社日本レーザー
Time-Bandwidth社(スイス)製の、MOPA方式による高出力・高信頼性ピコ秒レーザー。



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